先日、私はJ-Waveの「Lohas talk 」のゲストとして招待されました。ナビゲーター兼ソトコト編集長の小黒さんと一緒に、塩キャラバン、トゥアレグ族そしてCaravan to the future project について対話しました。40分の収録は4回に分けて放送されます。
J-WAVE LOHAS, special Salt Caravan: 5/28 ~31日 19:45 ~19:55 , J-WAVE 81.3 FM
PODCAST で番組を聴きます:
http://www.j-wave.co.jp/blog/lohastalk/180528_arisa_pod.mp3
http://www.j-wave.co.jp/blog/lohastalk/
2018年05月31日
“塩キャラバン”をユネスコ危機遺産へ。

ユネスコ危機遺産に“塩キャラバン”を
登録しようと現在手続きを行なっているそうですね?
アリサさん「去年から始めました。大変な登録手続き
なんですが、登録しようとしています。
うまくやれば成功できると思います。
これは(“塩キャラバン”は)危険文化遺産ですね。
危険遺産に入ると支援も入るんですね。
今回のプロジェクトの続きがあればユネスコに
予算を出してもらうこともできるんです。」
今夜の選曲:Dihad Tedoun Itran / Tamikrest
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2018年05月30日
“塩キャラバン”の持続的な支援活動、 クラウドファンディングについて。
今週はジャーナリスト デコート・豊崎アリサさんをお迎えしています。
アリサさんは現在、“塩キャラバン”の持続的な支援のために
クラウドファンディングを立ち上げられています。この経緯は?
アリサさん「立ち上げたきっかけというのが、
“Caravan to the Future”をどうしても“塩キャラバン”の方々に
見せたいと思って、映画をタマシェク語というトゥアレグの言葉に
変えて、2017年に遊牧キャンプに10年ぶりに帰ったんです。
その時に映画も見てもらったら、みんなビックリしていて。
まずそもそも映画を見たことがないのと
自分がスクリーンの中にいるのを見てみんな喜んでいました。
(現地の)女性たちも自分の兄妹がどういう仕事をしているのかを
見たことないから彼女たちもすごく感動していました。
当時16歳の子も「俺たちなんてカッコいいんだ!」って
プライドが上がっていた様子でした。」
アリサさん「その翌日に、現地のみんなと会議をしたんですが、
今、若者のほとんどは“塩キャラバン”をやめているって
話を聞いてショックを受けんたんです。
これまで消費社会は遊牧キャンプと離れた世界だと思っていたから
大丈夫だと思っていたんだけど、急に中国製のバイクや
スマートフォンなどが入ってきて、それを若者たちが
買おうとするので、すぐに現金になるような仕事を探すようになったんです。
ちなみに“塩キャラバン”は7ヶ月もかかる仕事で、現金をたくさん
貰えるわけでもないので、こういう新しいものが入ってくると
お金が欲しくなって、農作業などに(若者たちが)移っていったんです。
“塩キャラバン”の収入源がもっと増えればやる気になると
若者たちが言っていたので、このクラウドファンディングを
今回立ち上げました。」
今夜の選曲:Takriza / Koudede
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クラウド ファンディング
【Caravan to the future project】
URL:https://camp-fire.jp/projects/view/72030
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ドキュメンタリー映画
【Caravan to the future】上映会
6月9日(土) 11:30 開場 12:00 開演
6月10日(日) 15:00 開場 15:30 開演
会場:たばこと塩の博物館 3F視聴覚ホール.
Tel.03-3622-8801 ※当日先着90名
Caravan to the future project を支えるイベントなので、
上映会は無料です!!(ただし入館料のみになります)
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2018年05月29日
ドキュメンタリー映画 「Caravan to the Future」について
今週はジャーナリスト デコート・豊崎アリサさんをお迎えしています。
アリサさんは2003年、“塩キャラバン”に4か月間密着して、
ドキュメンタリー映画「Caravan to the future」を
自主制作されています。この映画を撮り始めたきっかけは?
アリサさん「“塩キャラバン”はナショナルジオグラフィックの
ドキュメンタリーで知ったんですけど、当時は90年代の終わり。
その時から“塩キャラバン”がまもなく消えてしまうと
書かれていて、早く参加しなければならないと思って
98年に初めて“塩キャラバン”に参加したんです。
でも実際に参加してみたら全然違っていて、
経済効果もちゃんとある交易が行われていたんです。
それで、これは4ヶ月かけて終点(ナイジェリア)まで
同行しなければならないと思って撮影をし始めたんです。」
サハラ砂漠は、オアシスから
オアシスの間ってどのくらいあるのでしょう?
アリサさん「(サハラ砂漠が)700キロ、
そこからナイジェリアのカノまでまた下りて行くんですけど、
サハラ砂漠横断の間では、水の補給場所が
一ヶ所しかないんです。それで1日 16時間(の移動)。
要するになるべく早く次のところまで着かないと
いけないというキャラバンのルールがあるんですね。」
今夜の選曲:taghlemt / Imzad dassine
2018年05月28日
遊牧民族 トゥアレグ族による“塩キャラバン”とは?
今週はジャーナリスト デコート・豊崎アリサさんをお迎えしています。
アリサさんが支援されているのが、サハラ砂漠の
遊牧民族 トゥアレグ族による“塩キャラバン”というものです。
この“塩キャラバン”がどういったものなのか教えてください。
アリサさん「塩キャラバンは、3000キロに及ぶラクダ乗りの交易で、
それを営むのがトゥアレグ族です。彼らは毎年サハラ砂漠を横断していて、
ビルマという所で塩を仕入れてから、ニジェール南部まで行って塩を売り、
持って帰ってくるのは穀物という自給自足の交易なんです。」
支援をするようになったきっかけは?
アリサさん「1997年にサハラ沙漠に初めて行って、
その時に魅せられて、またどうしてもサハラ沙漠に
行きたいと思ったんです。でも仕事もしていなかったので、予算もなく…
そしたら、たまたま友達がパリダカール・ラリーの日本人選手が
通訳を探しているって聞いて、それでまた(サハラに)行ったんです。
1ヶ月モニターでサハラ沙漠を猛スピードで走ったんですけど、
それで私イヤになっちゃったんです(笑)
途中すれ違う遊牧民のラクダ乗りを見て、その時に思ったんです。
次回は車じゃなくて、ラクダに乗ってサハラを旅したいと。」
今夜の選曲:Toumastin / Tamikrest (アルバム「Adagh」より)