Caravan to the future project

サハラ砂漠で一千年前から続く塩キャラバン。現在その伝統を継ぐ若者は激減している。そこで、四か月密着したドキュメンタリー『Caravan to the future』を撮影したデコート・豊崎アリサがクラウドファンディングのプロジェクトを立ち上げた!映画だけでは変えられないが、塩キャラバンの営みに共感する人々の力を合わせれば何かできるかもしれない

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このプロジェクトで実現したいこと

『Caravan to the future』に出演している10名のキャラバン商人を対象に、彼らが必要とする数のラクダと商品を提供し、全員が参加できる2018年9月のキャラバン出発を目指す。

プロジェクトに取り組む理由

『Caravan to the future』の制作後、私はキャラバンの人たちにも見せたいと思い、タマシェック語の吹き替えバージョンを作り、サハラ砂漠で野外上映した。そこには当時のキャラバンの仲間が全員来てくれて、10年ぶりの再会を果たした。映画、しかも自分たちが出演するものなど見たこともなく、その場は笑いに包まれた。トゥアレグの女性たちも、一年のうち七か月も旅に出かけている男たちの仕事の様子を初めて見て、とても感動した様子だった。しかし、その翌日、映画に出演している父親たちと息子たち全員が集まった際、今のキャラバンはどうなっているのかと聞いたら、悲惨な状況になっていることに気づいた。

現在、27歳くらいになった息子たちは、塩キャラバンをやめ、農作業をしている。現金を短期間でもらえるし、近年この地域に入ってきた安価なバイクやスマートフォンを購入することができるという。しかし、自分の畑ではないため、畑仕事はあくまでも「アルバイト」であって、彼らは現在の仕事に満足していない。もし、塩キャラバンでもっと稼げたらまたやりたい、「それは俺たちの仕事だ」と強調する。その一方で、父親たちは塩キャラバンをやり続けているが、若者が参加しなくなれば、体力的に厳しいし、「次の塩キャラバンの出発はもう保証できない」と言う。では、どうやって塩キャラバンの収入源を上げればいいのかと話し合った結果、以下のような結論を出した:

・交換する商品を増やす
・ラクダの頭数を増やす

資金の使い道

・対象人数:10人
・ラクダ:10頭( 一頭は5万円x10=500,000円)
・交換用の商品購入用の資金:一人につき2万円 (100,000 Fcfa)x10=200,000円
・運搬費用、現地コーディネーター費用: 100,000円 (500,000 Fcfa)

◆TOTAL 800,000円

※余裕があれば、私は現地に行って映像を撮りたいと思う。

未来、そして平和をつなぐキャラバン

キャラバンはいつの時代でも異なる、しかし補足的な世界の間で人々の考えとモノを運び続けた。それは人々とその環境への順応、人々の間の調和を象徴している。その意味でキャラバンは未来にとって素晴らしい希望と平和を代表しているのだ。

「消えゆく伝統」という言葉を頻繁に耳にするこの時代に、トゥアレグの大事な生活様式を皆の力で少しでも守ることができたら素晴らしいことだと思います。』

Peter Barakan, ブロードキャスター

https://camp-fire.jp/projects/view/72030

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