旅人の心得

砂漠でキャンプする

砂漠でキャンプするトゥアレグ人は天空のしたに毛布を敷いて眠ります。テントの中より寒いが、砂漠の星空をゆっくり眺められる掛け替えのない楽しみです。

砂漠は大きいから、各人のプラバシーは守られゆっくり休めます。必要な物は手配します:薄いマットレスかござ(砂浜に寝ていると同じ感じ+蚊がいない)。

又、快適さを加えるその他の物を個人で持って来てください(テントなど)絶対持って行った方がいい物は必要品リストを参考にして下さい。


水と食べ物

基本的にジャネットの水道水を運んでいきます。綺麗なお水です。ツアーの期間、参加者の人数や季節によって、ゲルタの水を途中で補給することになります。岩の中に雨水が溜まったゲルタという湖の水は、小さい自然のごみが入っても清潔な水です。しかし、慣れていない方は水の消毒錠剤を持参することをお勧めします。8日間の水はブリキ 缶で運び、
暑い時に(冬以外)毎日山羊の皮で造られた水袋ゲルバの中に移します。そうすると、お水は大変冷たくなるのです(ゲルバは砂漠の冷蔵庫と呼ばれます)。

砂漠で食べる物はクスクス、マカロニ、トゲラ(炭火で焼くパン)のベースで、新鮮な野菜とトマト・ペストで作るソースで食べます。トゥアレグ人はお肉が大好 きで、かならず美味しい子羊のバーベキューが夕飯の時に出てきます。メニューをどうぞ!

残念ながら、トゥアレグ人はお酒を飲まないし、ジャネットでは販売していません。一週間お酒抜きするきっかけですが、どうしてもできない方は持参して下さい (暖かいビールやワインにお気をつけてください!)普段の飲み物はトゥアレグ風の紅茶、アシャーヒです。三杯の紅茶()はトゥアレグの伝統です。一杯目は人生のように苦く、2杯目は愛のように強く、3杯 目は死のように甘美といわれます。、元気が出る、お喋りを楽しめるトゥアレグの“お酒”はいかがでしょうか・・・


旅のリズム

まず、エリキツアーでは、ジャネットの空港に着いてから、オアシスを通らず直接砂漠へ行きキャンプし、その翌日からラクダツアーに出掛けることになります。オ アシスの発見は一番最後にお楽しみに!朝食後に、出発します。お昼になって、キャンプし、昼食をゆっくり食べてから、暑さが和らいだ15時くらいに出発します。日が沈む前に、荷物を降ろし、薪をさがしたり、散歩したり、夕日を眺めたりします。ラクダ使いさんはラクダを牧草地まで連れ、コックさんは夕飯の支度をし、それぞれが自分の役を果たし、一緒に手伝うかどうかはそれぞれの自由です。  

2日ごとにゲルタで水を汲み、ラクダに飲ませます。ゲルタは通常岩場に隠れた所にある水場で、季節によって水位が変ります。シャワーはブリキ缶などをゲルタに持ち込み、岩陰で浴びます。又、2つのゲルタが在る場合、一ヶ所は飲料水で、一ヶ所は入浴用の水です。サハラ砂漠の中で、雨水のつめた~いお風呂はいかがしょうか。


ラクダで旅する

ラクダ乗りツアーと言えば、一日中ラクダに乗ると思う人が多いだろうけれど、そうではありません。朝早く、荷物を積んでから、まだ涼しい、気持ちの良い時間に歩きます。2時間後、ちょっと暑くなって”あ あ疲れた・・″と思った時に、ラクダに乗らせてもらいましょう。ラクダが立ち上がる時の揺れは少し驚くが、その後、涼しい風を浴びながら、高いこぶの上から
誇り 高く目の前に広がる無限の空間を眺め、最高の気分です。一時間くらい経って、お尻が痛くなってきたと思ったら、ちょうどお昼の休憩。午後もそのペースです。疲 れた時にこぶの上に休んだりして、お尻が痛い時に降りるというマイペースラクダ乗り。歩くか乗るかそれぞれのリズムと体力によって決めます。

又、 ラクダに乗るには特別な技は必要ないけれど、緊張するとラクダが感じてしまうので気軽に乗った方が・・らくだ!後はラクダ使いさんに任せればいいです。ツアー で使うラクダはうまく飼いならされているので、急に走ったりすることはありません。むしろ、初めて乗った人が一人で動かそうとすると、ラクダは無視して、あちこ ちの草を食べたり、のろのろするようになります。そういう時は、遠慮なくラクダ使いを真似し、大きい声で叫んでみて下さい!3日間くらい自分で乗れば、ラクダは慣れてくるし、言うことを聞いてくれるようになり、一緒に楽しく旅ができます。ラクダ乗りの挑戦はどうですか?


一般情報

温度:10月―2月まで、日中は15~25℃、夜間は0~10℃。3月と4月、日中は25~35℃、夜間は15~20℃。タッシリーナジェールの標高は1000m(ジャネット)~1700m(台地)で、乾燥した気候です。 

ワクチン:不要

ビザ:30日間の観光ビザを要請する日本人の方は、有効期限が最低6ヶ月残ったパスポート、写真1枚、申請用紙2枚。現地の日程表と旅行社の証明書が必要のために、サハラエリキの方でビザ申請の手続きをします。2020年においては、ビザの申請から所得まで1ヶ月くらいがかかります。
問い合わせはアルジェリア大使館(目黒)03-37112661。又、フランス在留邦人は、パリのアルジェリア領事館でビザ手続きも可能です。11 rue d’Argentine, Paris 16e ( Métro Argentine ). Tel: 01 53 72 07 00. consulat algérien にて在マルセーユ、リオンなどの領事館の住所も載っています。

為替:アルジェリアの通貨はディナー。海外で両替不可能です。ジャネットでは円、パウンドなどを両替できませんので、買物をするためにユーロをもってっくるのはお勧めです。

虫:オアシス以外、砂漠に蚊のいない清潔な場所です。ところで、トゥアレグ人はキャンプ地などで蛇やさそりを事前に避ける知恵を持っているので安心してください。

薬箱:日焼け止め、下痢止め、アスピリン、保湿クリーム等、コンタクトレンズの方は一日使い捨てレンズ、メンソレータム、蚊取り線香(オアシスに泊まる時だけです)

洋服:  ショーツパンツなどというリゾットファッションはあまり砂漠に合いません。むしろ強い日差しや夜の涼しさを避けるために長くてゆったりとしたズボンや長いス カートがお薦めで、いずれにしてもイスラム世界では足をあまり見せません・・シャツなどもゆったりとした方が涼しくて、風通しがいいです。頭に帽子をかぶるか、目 しか見えないトゥアレグ風のターバンを巻いて、涼しくて日焼け止めクリームより効果があります。ターバンを用意しますので、希望の方はどうぞ。靴はサンダルとス ポーツシューズOK。又、ジャネットでは皆おしゃれな格好しているので、あなた方も日本のおしゃれを見せれば喜ばれると思います!

シャワー:”旅のリズム”に書いたように、ゲルタでしか”シャワー”を 浴びることができないが、毎日自分の水筒を満杯にして、またウェットティーシュでリフレッシュすることができます。又、砂漠は乾燥しているので、汗をあまりかかない、べたべたするよ うな感じもしないので、毎日服を着替える必要性を感じなくなります。本物の熱いシャワーはジャネットに着くまで我慢して下さい!

トイレ: お手洗いに関し ては、自然の中に砂丘や岩の陰で用をたします。気になる方は、そのためのケープなどを用意しましょう。使用したトイレットペーパを自分でライタでその場で燃や します。トイレットペーパ、特にウェットティシュを綺麗に燃やすために、周辺の小枝や干草で焚き火しましょう。

チップ:アルジェリアでは、旅が終わる時に現地スタッフにチップをあげる習慣があります(大体一人に10ユーロを)。また、持ってきた物をあげることも喜びます。砂漠で日本製の物は非常に珍しくて、役に立つ物が多いです。もちろん中古OK。例えば、電池なしの懐中電灯、時計、寝袋(大人気!)、防風ライター、ポケットナイフ、小さいラジカセやカメラ、、、高い物よりあげる心は大事。 


必要品と不要品

基 本的に、ラクダツアーと車ツアーに必要な物は同じです。但し、ラクダで旅すると、毎日2回荷物の上げ下ろしをすることによって、その時間と力を遠慮し、できる だけ軽くて小さい荷物にしてくれれば大変嬉しいです。又、車でも重い荷物を運ぶと砂に埋もれやすくなるので、車を押すより、荷物を減らす努力しましょう!砂漠で使 えない物は鍵のかかるスーツケース等に閉まり、到着時に車でジャネットの宿舎まで運ばせてもらいます。砂漠で8日間の必要品はたとえば: 

砂漠のバッグ・・ (冬は12月~2月末)                        

  • スポーツバッグ                      
  • リュックサック                       
  • 電池  (カメラなどは着く前に充電してください。 途中で充電するところはありません)                           
  • 寝袋 (冬は一番暖かいもの)
  • ファスナ付のビニルバッグ(カメラ等用)           
  • トイレペーパとライター         
  • 水筒
  • 薬箱(一般情報を参照)
  • サングラス
  • ポケットナイフ
  • 石鹸・小さいタオル、ウェット・ティッシュー、水スプレー
  • ズボン2 (冬は厚めのトレーナなど)
  • シャツ、ティシャツ3 (冬は長袖のシャツ) 
  • 厚地セーター1 
  • スウェットシャツ/トレーナ1 (冬は暖かいものを)
  • ジャケット1 (風防止)
  • 靴2足 (トレッキング靴とサンダル)
  • ワンピース水着 (ゲルタ用、冬以外!)

ジャネットのバッグ・・  

  • 化粧品、アクセサリ、携帯等
  • 替えズボン、スカート等
  • 替えシャツ    
  • スーツケース
  • 要らない物全部!